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比較的草が少ないところへ腰を下ろす。 うへぇ、なんで俺がこんな目に。 5月つってもまだ少し寒いし、ほんと最悪だな。 全部あいつのせいだろ。 あぁー! だんだん腹たってきた。 足の小指タンスの角に全力でぶつけろ! パンの袋を怒りに任せて開ければ、バリッとこぎみ良い音を出した。 親が共働きだから、いつもコンビニで何かしら買って食べてるわけで、それでヒナによく注意される。 けど弁当作る気しねぇし、朝寝たいし。 そもそも最後に手作りの飯食ったのいつだっけ? それくらい手作りのもんは食べてない気がするな。 まぁ、もう慣れたけど。 そんな味気ない昼ごはんをあっさり食べ終える。 しかし教室へ戻る気はしなかった。 あいついそうだしな。 なるべくギリギリまでここにいよう。 今何時だ? そう思って携帯を見る。 すると 「あぁー!もう!こんなところにいたんスか!」 うるせぇ奴がきた。
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