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「わかんないじゃん!もしかしたらってやっぱり考えちゃうもん……」
ヒナが目を潤ませ、寂しそうな声を出す。
そこら辺の男だったら即抱きしめて慰めてしまいそうな可愛さだ。
でも長年一緒にいる俺は
めちゃくちゃめんどくせぇ~。
としか思わなかった。
「あ!今あーちゃんめんどくさい奴って思ったでしょ!」
えらい察しがいいな。
そんな顔に出てたか。
「思ってねーよ。すげぇめんどくさいとは思ったけど」
「どうせめんどくさいし!けど、心配なのは心配なの!」
「じゃぁ、言えばいいだろ和志に。無差別に優しくすんなって」
「…だって、それでめんどくさいとか重いって思われたらやだし…優しい和志が好きだし……」
「既にめんどくさいから安心しろ」
なんだこいつは。
思春期の女子中学生か。
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