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「どうした?俺の名前が聞こえた気がしたが?」
そうやって俺とヒナが言い合いをしていると、
イケメンヴォイスが教室の入口から聞こえた。
180cmもあるガッシリした体に、短めの髪、日本男児といったかっこよさ。
ヒナの彼氏、森 和志(もり かずし)が立ってた。
「部活お疲れさん、ヒナがお前のこと愚痴ってた」
「ちょ、違うよ!愚痴っていうか、なんて言うか!うぅ~!あーちゃんの意地悪!」
「な、なんだ!?ヒナ!俺に不満があるのか!言ってくれ!改善する!」
「不満なんてないよ!和志はカッコイイし優しいし、自慢の彼氏だよ!」
「何を言ってる!ヒナの方が可愛いし優しい、料理をうまい、最高の彼氏だ!」
「も、もう!恥ずかしいよー!」
はぁー。
俺もこの場にいるんだけどな。
ちゃんと見えてる?俺のこと。
おあついことで。
全くこんなバカみたいに仲良いくせに、何がそんなに心配なのか、俺にはさっぱりわからん。
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