5/37

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「んじゃ、俺帰るわ」 「一緒に帰らないのか?国木田」 「バカップルの邪魔したくねぇしな。」 このままこいつらの惚気合戦聞いてたら こっちが胸焼け起こしそうだ。 それだけは勘弁願いたい。 「別に邪魔じゃないよ。あーちゃんも一緒に帰ろ!」 「そりゃ、邪魔ではないだろうな」 俺のことまったく気にしないだろうからな! そんなもん邪魔も何もねぇだろ。 「てか、あーちゃんって呼ぶなって何回いったら分かるんだよ」 「いいじゃん!あーちゃんはあーちゃんだし!」 「……次言ったら和志にお前の恥ずかしい過去暴露するからな」 「ちょ!やめてよ!」 「気になるな…。今度こっそり教えてくれ」 「絶対ダメだからね!もう!帰るんでしょ!じゃね、あ…じゃなくてくぅちゃん!」 「まずちゃん付け辞めろよ…。んじゃまた明日」 足早に教室をでる。 廊下はしんとした静けさに包まれてて、さっきまでの騒がしさが嘘のようだった。 それだけあいつら、特にヒナがうるせぇってことだな。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加