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「んじゃ、俺帰るわ」
「一緒に帰らないのか?国木田」
「バカップルの邪魔したくねぇしな。」
このままこいつらの惚気合戦聞いてたら
こっちが胸焼け起こしそうだ。
それだけは勘弁願いたい。
「別に邪魔じゃないよ。あーちゃんも一緒に帰ろ!」
「そりゃ、邪魔ではないだろうな」
俺のことまったく気にしないだろうからな!
そんなもん邪魔も何もねぇだろ。
「てか、あーちゃんって呼ぶなって何回いったら分かるんだよ」
「いいじゃん!あーちゃんはあーちゃんだし!」
「……次言ったら和志にお前の恥ずかしい過去暴露するからな」
「ちょ!やめてよ!」
「気になるな…。今度こっそり教えてくれ」
「絶対ダメだからね!もう!帰るんでしょ!じゃね、あ…じゃなくてくぅちゃん!」
「まずちゃん付け辞めろよ…。んじゃまた明日」
足早に教室をでる。
廊下はしんとした静けさに包まれてて、さっきまでの騒がしさが嘘のようだった。
それだけあいつら、特にヒナがうるせぇってことだな。
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