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「そりゃあ、そうだよな。お前酔うとすぐ眠るだろ。二年前から俺が開発してたんだからなぁ。」
三年間、出会ってから一度も見たことのない表情で高輪が俺の胸ぐらをつかんだ。
「っ、友達だと、思ってたのにっ!」
「…だから、お前'は'だろ?」
高輪が拳を振り上げた。
「ちょ、ちょ、ちょー!なにしてんの、君たち、落ち着きなさいよ!」
何故か、篠田が間に割って入ってきた。
高輪を篠田が抑える。
高輪「…っ殴らせろよ!!はなせ!」
土岐津「友達になるか?」
高輪「ふざけんな!!」
篠田「おい、落ち着けって!!お前もなんかおかしいぞ土岐津!?いい加減にしろって!!」
その場は、篠田がなんとか取り持ってくれて殴られることなく、高輪が立ち去り事は終幕した。
しかし、どこの部署のやつが見てたか知らないが俺と高輪の喧嘩騒動の噂は会社内に広まっていた。
俺の想いは歪んで届いて、そして瞬時に花咲くことなく終わった。
友達になんて戻れない。
戻れるはずがなかったのだ。
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