絶望の叫び

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「どんな無茶でもいい。私に払えるものなら、どんなものでも犠牲にする。だからお願い、紅泉を生き返らせて!」  ドクッと、心臓が強く大きく脈を打った。途端、息苦しくて呼吸ができなくなる。意識が遠のいていく。 「春華さん!」  遠くに、紫廉の声が聞こえる。けれど落ちるように意識がなくなっていくし、息ができないから声を発する事もできない。  龍玉は私を殺すんだろうか? でも、それでもいい。紅泉の傍に居られるなら、それでいい…。 『春華』  聞こえた声に、胸が痛くなる。そして、もう一度歯を食いしばった。  弱気になっている場合ではない。私は生きて、紅泉を取り戻すんだ。死んで一緒になんて、そんなの絶対に嫌だ! 私も生きて、紅泉も生きて、それで二人で未来を手に入れるんだ! その為なら、何だってしてみせる。  私の覚悟は、もう揺らぎはしなかった。
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