【紅泉伝】紅泉視点ストーリー

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 まったく、こんな所までこいつは。でも、驚きもした。明確な婚姻の誓いを、受けてくれたことが嬉しくて、同時に幸せだった。  私は気を引き締めた。こうなれば絶対に、この運命を変えなければならない。誰が結婚の約束までして、死ねるものか。そんなもの、死に切れるものではない。  その誓いを何度も繰り返し、私は春華を抱き寄せた。
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