【紅泉伝】紅泉視点ストーリー

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 なぜ、手放さなければならないんだ。なぜ、共に生きられないんだ。なぜ、この意識は消えようとしているんだ。  心が軋む。このままでは死にきれない。溢れだしたものを止められない。何にしがみついてでもいい、生きたい。  だがその願いは、無情にも消えた意識の中に落ちていった。
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