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唯一女子でとなると、李燕やここの女中さん。これでもここの女中さんはフレンドリーな人が多くて、私が話しかけると驚きながらも、和やかに話しをしてくれるのだ。
それでも、年齢的にも人間的にもかなり大人な人ばかりだ。
「三人ほど呼んでおりますが」
「うん、分かった。えっと、今日は天気もいいし外が見える方がいいかな。縁台か庭に机を持って行こうか」
こうなると結構楽しみだ。どんな女の子か分からないけれど、話をするのは楽しい。
何より、私はここの貴族的な常識というものがない。
皆は「無理に身に着ける必要はない」とは言ってくれたけれど、多少は知っておきたい。
知ったうえで見習うか、合わないと突っぱねるかはするつもりだ。
「では、縁台に机を用意いたしますわ。お菓子と、お茶も」
「あっ、お茶は私が淹れてみたい」
今日せっかく練習したんだ、さっそく実践してみたい。
「そうですわね。きっと皆さま驚かれますわ」
やっぱり、そういうのって普通は自分でしないのかな?
思ったが、やっぱり私は私流で行こうと思う。
こちらに合わせるばかりじゃ、肩も凝るし自分じゃなくなりそうだから。
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