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1.
チリラリン
「いらっしゃあい。バーエトランゼによ～こそ～。んもうお待ちしまくったわよお遼くうん♪」
「わあい、ありがとうございますう！俺ももっと早く来たかったんですけどおお」
「っかあしい！二人してキモいわ！」
浩司の方が煩いって。
客は浩司だけだな。カウンターにマスターと二人。
「さっさと座れよ」
「ほらほらあ、ここ、ここ」
「ほいほーい、イク、イク。あ、俺もビール」
「普通に返事しろ！」
んだよ、久しぶりだってのに頭っから怒んないで欲しいな。俺も忙しいんだよ、公務員は朝から晩まで走り回ってんだよ。あ、上着勝手に掛けさせて貰うね。
ブツブツブツブツ……
「お前な、地方公務員だろ隣の県の。ここは東京だ、都民から雀の涙の給料巻き上げて県の財政潤そうと画策してるやつが威張るな。寝言は寝てから言えよ、マジうるせえ」
「浩司、これは独り言であり寝言ではない。しかも聞こえるように言ってるんだから何の問題もない」
ドエグウウッ！
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