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「まぁ、”文化祭”にそれだけ賛同してくれてるってことは、嬉しいわね」 「そうそう」 「最初は突っ走りすぎてどうなることかと思ったけどね、エーデ」 「はぁ?何それ」 「だってこんな集会、前代未聞すぎて。はー、あんたってほんと突飛」 「前代未聞じゃないって!」 エーデは少し頬を膨らませながら、キキョウの方を向いた。 「今から200年くらい前には当たり前にあったの!文化祭というものは!」 「今から200年前…ってことは、今魔歴100年だから…西暦2100年くらい?」 「そう!その頃くらいまでは、こうやって学校の中でもイベントが多々行われていたの!」 「そのあんたの言う”イベント”ってのがよくわかんないのよねー」 「なんで!」 「”イベント”って、人が一か所に集まって何かやるーってことでしょ?」 「大体合ってる」 「いやさぁ、あたしにはまだ、なーんで同空間、同時間に多くの人と集まらなきゃいけないのかわかんないわ。だって、理論魔法までいかなくても二次魔法使えばモニターで中継して会議できるし。科学の発展のおかげで、どこにいても誰かと繋がってる感覚って作れるじゃない?だから、あたしにはまーだわかんないわぁ。あんたの崇高な思想が」 「それは、企画部の会議が毎回、企画室にわざわざ集まって行われることへのクレームですか」 「ま、あんたがそうだと思うのならば、そうなんじゃない?」 「むむー…」 キキョウのクレームを受けて、エーデは再び机に突っ伏した。キキョウの歯に衣着せない言い分は、デリケートなエーデの心にぐさぐさと刺さったが、これもいつもの事であった。 「…私だってわかんないよ」
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