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ジャクヤの目が銀色に光っていた。モニター越しに見るほうが瞳の色は明るいようだ。
「いっそのこと、敵さんの隊旗を狙ったらどうやろ。そしたら完全勝利や」
タツオは冷静だった。
「それも考えた。だが、敵も隊旗に関しては守りを固めているだろう。万が一負けたら、恥さらしだからね。罰ゲームも厳しい。それよりは指揮系統を叩いて、敵を混乱させたほうがいい。今回の目標は勝利ではなく、誰よりも長くもちこたえることだ」
クニが一瞬の間もおかずにいった。
「ジョージのやつより1秒でも長くな」
「サイコとマルミは11時方向の斜面にいる敵を削ってくれ。そこを突破口にしたい。ただし、こちらの狙いを悟られないよう、適当に狙撃を散らすのを忘れないように」
「了解」「了解しました」
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