29(承前)

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 最後にタツオはいった。 「昼まで粘り抜いて、トップで訓練を終えるぞ。今日のランチはぼくのおごりだ。各自奮闘してくれ」  クニの叫び声が耳元のスピーカーから聞こえた。 「やった。じゃあ、おれは神戸牛のステーキにする」  マルミもいう。 「わたしも同じのでいいかなあ」  タツオは笑っていった。 「マルミもサイコも全員にステーキおごるよ」  何萬円かかってもかまうものか。どうせ外にでて金をつかうような時間はないのだ。訓練漬けの日々である。サイコの冷たい声が耳元で響く。 「わたしはけっこう。和風パスタとサラダでいいわ。では、あとで」
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