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最後にタツオはいった。
「昼まで粘り抜いて、トップで訓練を終えるぞ。今日のランチはぼくのおごりだ。各自奮闘してくれ」
クニの叫び声が耳元のスピーカーから聞こえた。
「やった。じゃあ、おれは神戸牛のステーキにする」
マルミもいう。
「わたしも同じのでいいかなあ」
タツオは笑っていった。
「マルミもサイコも全員にステーキおごるよ」
何萬円かかってもかまうものか。どうせ外にでて金をつかうような時間はないのだ。訓練漬けの日々である。サイコの冷たい声が耳元で響く。
「わたしはけっこう。和風パスタとサラダでいいわ。では、あとで」
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