福岡の為に、自分の浪漫に

1/3
前へ
/24ページ
次へ

福岡の為に、自分の浪漫に

 妻からプロの後押しを貰った。そこで及川さんに入団を申し込むべきところだが、もう1つの悩みが有った。  実はこの中部防犯自体にプロ化の話が出て来て居るのだ。  だとするならば、知らないチームに行くよりも、このチームでプロになりたい。そしてこのチームをプロリーグに押し上げたい!そう思ったのだ。  実はチームのプロ化構想で、永年チームを支えていた社員選手を切って、新たにプロ選手を雇う方針だという事を知った。それを聞いて近藤は、思い切って監督の桐川さんに直談判をした。 「俺に他チームからプロのオファーが来ていますが、もしこのチームがプロになるのなら、俺はこのチームとプロ契約を結びたい。俺と契約を結んでくれますか?」  すると桐川は、 「当たり前だ。近藤はこのチームの象徴だ。一緒にプロリーグを目指そう!」  そう言ってくれたのだった。  何度も自分を見込んでくれた及川さんには本当に申し訳なかったが、こうして俺は、晴れてこのチームでプロのキャリアをスタート事になった。  94年は、JFLの所属チームに廃部が出て数が少なくなってしまった事から、1部2部制を統合して、16チームの1リーグ制とされる事になった。     
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加