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(しつこい!!)
俺の歩みが止まると羽唯の視線が俺を追ってきている。
わかってはいても、俺は男の方を見ると
「俺と羽唯の関係なんて君には全く関係ないよネ?」
と冷たく言い放つ、羽唯の表情は見なくても不安そうな視線を感じる。
「翔ちゃん…」
泣きそうな羽唯の声にハッとする。
なるべく優しく
「羽唯帰ろうか、カバンはある?」
羽唯が近くに置いてあるカバンを指したのでカバンを取ると羽唯の所に戻り羽唯を促して歩き出すと、少し離れたところから巧がニヤニヤしながらこっちを見ていた。
俺は羽唯に見えないところで巧にボディをくらわすと、羽唯は何か不思議そうにこちらを見た。
「羽唯姫が不思議そうに見てるでしょ(笑)」
巧がそう言うのが余計に腹立たしいが羽唯に笑いかけて歩きだした。
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