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私は、自分を磨く。
夜、車で、出かける。
今日のお相手は、20歳の子。
ギリセーフだよね。
私の車と彼の車、となりにくっつけて、彼の車に乗り込む。
彼は、私に覆いかぶさり、待ちきれなかったように、私を噛む。
キスなんてしない。
ただ噛む。お前が、欲しかったと、ただ、噛んで、舌も唇も肩も胸も。そして、私が溢れてしまうところも。
入れることなんて興味ない彼は、ただ、私の聲を聞くだけのために、私の普段は発することのない聲を聞くだけのために、私に入る。
舌を噛みかえす私に彼は、果てる。
彼は、私を愛してる。
けれど、私は彼を愛さない。
これは、儀式。
私の旦那様は、月に一回単身赴任から帰ってくる。
その時は、可愛い子ども達と、若い妻が待ってる。お帰りなさいと。
若くはないわね。妻は。
あなたと同じ歳だもの。
だけど、若いエキスを噛んで飲んだ、私は若くいられる。
お帰りなさい、あなた。
今日も私は綺麗でしょ?
ちゃんと、身も心も、貴方のために磨いていたのよ。
今日も、素敵に愛してね。
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