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第7章
夏の日差しは
完全に僕をこの屋敷に取り残していった。
「早くっ……早くっ……もっと早くっ……!」
孔雀の園。
「ンクッ……ンンッ……」
古い屋敷の広大な裏庭で
大きな樫の木に背中を預け
由莉は僕の髪を掴んで喘いでいた。
「アアッ……イイ……」
彼の足元に屈みこみ
動かされるままただ夢中で僕は頭を振る。
「もうイク……イクぞ……!」
その合図で上目遣いに目を合わせると
髪を掴む由莉の指に今日一番の力がこめられた。
やがて――。
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