73人が本棚に入れています
本棚に追加
「おまえ、上手になったな」
わずかな白濁を飛ばし
由莉はズルズルとその場に座り込んだ。
「あんまり出なかった」
「当たり前でしょう。昨夜から何度目ですか?」
僕は口元を拭うと
呆れたように口端で笑って
彼の身繕いを手伝ってやる。
「……おっと」
そんな僕らの頭を蹴りそうな低空飛行で
孔雀が飛んできて着地した。
「なあ」
由莉は僕の腕を引き
僕らは風の通る木陰に横になった。
「――おまえのもしてやろうか?」
最初のコメントを投稿しよう!