第7章

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「自分のいない間はおまえに貞操帯を嵌めとくなんて」 まったくよく考えたもんだと――由莉は肩をすくめた。 「鍵までかけて。信用ないんですね」 「俺がか?」 「ええ」 「まあ否めないな」 孔雀が餌を啄ばんだ。 長いミミズかなにかだ。 「不自由じゃないのか?」 「まあ、それほどは」 上手く飲み込めず苦労している姿は 他人事とは思えず何だか笑えた。 「それじゃ今日の事も内緒にしておけよ?」 「言いませんよ。僕も自分の身が可愛いですから」 短い間だが冬馬が相当に嫉妬深く 独占欲が強いのは分かった。 反対に由莉の方は何でもゲーム感覚で 何をしていてもどこか冷めたところがあった。
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