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あたりまえのことなんだと思っていた。
そのように洗脳されていた。
ものごころがつく前から、そのようにされていたから、どのうちの子もそうされ、どのうちの親もそうするのだと思い込まされていた。
「マッサージしようね」
週に一度のペースで、あの女は猫なで声を出した。
ぼくはまだ、あの女のことを信頼していた。
だから、何の疑問も抱くことなく全裸になり、素直に身を任せた。。
身体中の隅々までを、やさしく撫でまわされた。
そうされることは、単純に心地よかった。
「気持ちいいでしょ」
あの女は言った。
「たぁ君のかわいいアソコが、ふくらんできたよ」
カワが剥ける前のガキだ。
右も左も分からないまま、肉体が反応しただけだ。
むくむくと、ふくらみはしても、それまでだ。
それでもあの女は、敏感に反応したぼくを見る度に、目尻を下げて喜んだ。
そして他の部分よりも入念に、その部位を撫でまわし続けた。
「気持ちいいでしょ」
あの女は言った。
「気持ちいいでしょ」
あの女は何度も言った。
「気持ちいいでしょ」
あの女の言う通りだと思っていた。。
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