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「ふっ」
「あ、今笑っただろお」
「すみません」
笑顔で返す。
「どうしてそんなにパソコン詳しいの」
「あ、お兄ちゃんが、大学でそういうの勉強してて」
「教えてもらってるんだ!?」
「そんな感じです。あとは、自分で勉強したり」
「へぇー。じゃあ、本当に好きでやってるんだな」
「あ、はは…今度は、あの、最近話題のVRについても勉強しようかなって思ってます」
「すごいな!時代の最先端じゃないか!」
「そう、ですかね?」
「もしかしたら木内は、高校生になった時にゃ、東京オリンピックに関わってたりしてな!」
「え、どういうことですか。どうしてオリンピック」
首を傾げる。
「いや!なんとなくだよ!すっごい技術って、オリンピックとかで使われそうじゃないか?…なぁんて、先生がパソコンとかダメなのバレそうだな」
「バレてます」
どこかちぐはぐな先生の会話。それがその時の私には、とても心地よかった。
「先生」
「ん?」
「どうして私のこと、沢山聞くんですか?」
胸に引っかかっていた疑問を口にする。
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