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立ち上がった俺は、姉貴の冷たい視線から逃げるように、そそくさと2階の自室へと向かう
(言ってなかったが、さっきまでゴロゴロしてたのは1階のリビングだ)。
部屋に入ってドアを閉めると、否が応にも勉強机が目に入る。
そして、その上に置かれた…手付かずで、清々しいほどに真っ白な宿題の山…。
それを見た瞬間、俺の中にものすごい絶望感が広がる。
夏休みに入ってからの約1ヶ月…目を背け続けてきた悪魔たちとの戦いが今始まろうとしているのだ。そりゃ絶望もするだろ。
「…はあぁぁぁぁ…」
俺は深い、とても深いため息を1つついた。そして勢いよく顔を上げる。
そうだ。これは学生の誰しもがやらなくてはならない課題…。俺だけじゃなく、都花だって、洋祐だって、佐久間でさえも、この悪魔たちと戦っているんだ!
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