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「えー…と、水彩画のほうが好きですねー」
渚はなんか違うなーと思いながらも答える。
「あら、そうなの?じゃあ、普段から描いたり…?」
「やー、最近は全然…」
「そうなの?でも、そういうのを仕事にできたらとってもいいと思うわ」
「そうですねー」
薄っぺらい会話だと思う。
「そういえば、あなた好きな人いないの?」
「います…けど」
この占い師はどうしても恋愛方面に話を持っていきたいのかなと思いながら渚は答えた。
「なんだ、いるんじゃない!それじゃあ、その人との相性を見てあげるわ!その人の誕生日分かる?」
占い師は目をキラキラと輝かせ、それまでよりも俄然やる気を見せた。
渚は全く興味がないわけではなかったので、占い師にその人の誕生日を告げた。
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