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 「じゃあ、見ていくわね」    占い師は手元の盤を使って、渚とその人の相性を見ていく。その様子を見ていても、渚には結果は見えてこない。  「あらー」  結果が出たのか、占い師は声を漏らした。声色的にそれほど良い結果ではなかったであろうことが感じられた。  「悪くはないわね」  良くもないのか…。渚は占い師の言葉を待つ。  「この相性はねぇ、ずっと縁は続いて行くのよ。だけど、関係を深めたいならそのままじゃダメ。あなたから積極的に行動を起こしていくと良いわ」  「私から…」  「そう!女は度胸よ」  占い師は渚に微笑む。  「あなた、可愛いんだから大丈夫よ。もっと自分から押していきなさい!」  「メールでもしてみたら?」などいくつかアドバイスのようなものを貰っていると、ピピピ…とタイマーが鳴った。どうやら二十五分経過したようだ。  「それじゃあ、頑張ってね」  占い師はにこやかにそう言うと、占いの中で出てきたキーワードが書かれた紙を渚に手渡した。  渚はお礼を言ってその場を後にした。
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