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「(国家公安委員会 室長 馬場)すごい早いやつなんだ、その1時間に22人ていうのは?」 「(東京都 担当 永野)遭難したのが、奥穂高岳だっけ?」
「(国家公安委員会 担当 中条)そう」
「(東京都 担当 永野)標高が2,000メートル以上で、病院まで20キロ以上『スピードスター』は、東京から来るらしくって」
「(外務省 課長 新垣)東京なんだぁ」
「(東京都 担当 永野)はい、ヘリが降りられなくって、風が強くて、それで呼んでから1時間くらいで全員病院に入院したって」
「(外務省 局長 今城)新ちゃん、計算」
「(外務省 課長 新垣)えっ、って、ちょっと待ってください」
「(外務省 課長 新垣)え~っと、奥穂高岳って?え~」
「(東京都 担当 永野)あ、長野と岐阜の県境です」
「(外務省 課長 新垣)あ、ありがとう、え~、あっ、奥穂高岳ね、あったあった、ここから、病院、あれ、赤十字?」
「(東京都 担当 永野)そうです、安曇野って言ってた気がします」
「(外務省 課長 新垣)あ、あった、日赤安曇野、んで、距離が、あ、ほんとだ、23キロくらいで、ここを1時間?」
「(東京都 担当 永野)いや、呼んでから1時間だから」
「(国家公安委員会 担当 中条)東京から来るって、さっき」
「(外務省 課長 新垣)あっそっか、東京のどの辺かなぁ?」
「(東京都 担当 永野)そこまでは、ちょっと」
「(外務省 局長 今城)新ちゃんとこからでいいじゃん」
「(外務省 課長 新垣)えっ、うちからですか? まぁ、えっと、うちは三鷹だから」
「(外務省 局長 今城)いいとこ住んでんだよね、あれ、なんつったっけ、あ、そうそう、井の頭公園だ、そうそう」
「(外務省 課長 新垣)はは、じゃ、うちからだと、え~、190キロ、弱ってとこか」
「(外務省 課長 新垣)だと、さっきの病院まで、え~と、22人20キロくらいを往復だと、え~、1,027キロくらい。んで、これに東京からの190キロ弱を足すと、1,213キロくらいだから、ていうか、これってマッハ?」
「(東京都公安委員会 隊長 谷垣)そうだ、時速1,225キロメートル。マッハですね」
「(東京都 担当 永野)マッハって?音速?」
「(外務省 局長 今城)なるほどね、うるさいわけだ」
「(国家公安委員会 室長 馬場)ふ~ん、たいしたもんだ、日本で作ったんだ、あ~、あのひとたちが」
「(東京都公安委員会 隊長 谷垣)俺が呼ばれるわけだ、まなちゃん、君、ついてるね、一緒に仕事、したんだもんね」
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