第六章 スカーレットの過ち

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「んっ……あっ……ん!」 少しでも動くと全身に痺れるような刺激が伝わる。耐え切れずに、涙が頬を伝った。 「苦しい?」 エドワードの問いかけに、声を出さず首を横に振ることで否定する。 「そうか、それなら良いが……無理はしない方がいい」 言いながら、エドワードはスカーレットの腰を掴んだ。 そのまま大きく上下に揺さぶるように動かす。 「ひぁっ……やぁっ……」 大きな声を漏らしてしまいそうで、スカーレットは自らの手の甲に噛みつく。 (駄目……声を出したら聞こえてしまう……!) 「そんなに感じるの?でもね、スカーレット……動きが止まっているよ?」 言いながら、突然胸の頂をきゅっと摘み上げられた。 「きゃっ……嫌ぁっ……!」 思わずはしたない声が上がる。 「こら。大きな声を出したら駄目だろ。ちゃんと動きなさい」 甘い声で囁きながら、ひどいことをする。スカーレットはそのギャップに戸惑ってしまう。 (ひどい……エドワードったら……) 心の中で兄への呪詛を呟きながらも、スカーレットはゆっくりと腰を上下させる。 秘所にエドワードの欲望がギチギチに埋め込まれると、あまりの衝撃で涙が零れる。 引き抜く時はその逆で喪失感とともに訪れる痺れが全身に伝わり、やはり涙が零れる。 どちらにしてもスカーレットは、溢れる涙を止めることが出来なかった。
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