1331人が本棚に入れています
本棚に追加
エドワードは敏感な花びらを優しく指で捉え左右に割り広げる。
真っ赤に蠢くその部分からは、透明な蜜が溢れていた。
「やぁっ……見ないでぇ……ッ!」
膝の裏をがっしりと抱え込まれているため、身動きが取れない。
鏡の中の自分を正面から見つめるのは、恥ずかしすぎる気がした。
するとエドワードは溢れる蜜を一筋すくい、スカーレットの唇へ押し当てた。
「これが君の蜜の味だよ……これで濡れていると認めてくれる?それとも、もっと違う証拠が必要かな?」
ここでスカーレットが認めなければ、何かもっと恥ずかしいことをされるに違いない。
そう思うと、抵抗する気力は起きなかった。
「それは……わかった、認めるわ……だからお願い、もう今日は赦して」
「そんなこと、できないよ。責任は取ってもらう」
そう言うとエドワードは、ソファに座りなおし、膝の上にスカーレットを乗せた。
ちょうど背後からスカーレットを抱きかかえるような姿勢だ。
スカーレットは鏡と正面から向き合う恰好になる。
「えっ……まさか、ここで?駄目よ、お義兄様」
花びらのあたりに、熱い欲望を感じた。もしここで手を離されたら、そのまま深く突き刺さってしまうだろう。
「駄目よ、エドワード……お願い、考え直して」
「何度考えても同じことだよ」
秘裂に肉茎を押し当て、往復させながら、エドワードは優しく囁くように言った。
まるで子どもを宥めるように、優しく髪を撫でながら。
「ひゃぁんッ……んぁっ……ああぁっ……はぁッ!」
「ほら、スカーレット。欲しいと僕にねだってごらん」
自分からこの熱を望めと、エドワードは言っているのだった。
羞恥で顔から火が出そうだ。けれどスカーレットは、持て余すこの衝動から逃れる術を知らなかった。
「はい……お義兄様、お願い、挿れて」
言い終わるのと体が愉悦で支配されるのは同時だった。
花びらの奥に、灼熱の楔は深々と打ち込まれたのだ。
「やぁ……んっ……」
言葉にならない喘ぎ声を、スカーレットは紅い唇から漏らす。
エドワードはスカーレットの腰を掴むと、ゆっくりと奥へ奥へと進める運動を始めた。
「はぁっ……やんっ……駄目ぇ、エドワード……」
朦朧とした頭で一度だけ読んだ名前は、エドワード本人には届いていただろうか。
その日、街の家々の窓に橙色の灯りが灯るまで、部屋には二人の吐息が響いていた。
最初のコメントを投稿しよう!