でんじゃらす奥さん

6/6
前へ
/6ページ
次へ
後輩を玄関先まで二人で見送る。 「また、来いよ」 「私も待っている。旦那を血祭りにする姿を是非見せたい」 後輩は、まだ固い笑顔で「また来ます」と帰って行った。 俺が中に戻ろうと後ろを向くと袖をミユキに引っ張られた。 「貴様!私を(はずか)しめた責任をとれ!分かってるな!でないと(さら)し首にして野晒(のざら)しにするぞ!」 俺はミユキの唇にそっと唇を重ねる。 「ミユキは全然変わらないな。もちろん責任とるよ」 俺はそう言ってミユキの手を引いて家に入る。 俺の嫁さんは口は悪いけど、世界一可愛い嫁だ。 俺だけに特別な嫁だ。 了
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加