東の浮遊城

19/56
前へ
/278ページ
次へ
「あ、前に見てたって言ってたヤツ?」 「ええ。ここからは私が探しますが、こっちの狐の国の方は入り込んでないか航平にお願いしたいんです。何もなければそれでよし。もし居たらどの辺かわかればそれだけでもいいんです。もちろん私と一緒にとなりますが」 「俺はいいですけど」 「父上は情報収集。那智は子守りで。で、見てください。この私の任されているエリアなんですけど、綺麗に光ってるでしょう?」 「なんじゃ?自慢か!」 「ここまで統治するのは大変だったんですよ?それと、各社にも気を置いてきました。冬休みのあいだは問題ないと思います」 「それはいいんだが、俺に子守は無理だ」 「そうですか?似合ってましたよ?」 「叔母上が無理やり括り付けるから仕方なくだ!」 「可愛いと思ってるくせに」 「ひ、否定はせん」 「僕は何するの?」 「雪翔は四郎と解読を。見直してください。あと一つとは言え、短刀まで出てきてますから、記述はあると思うんです」
/278ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1613人が本棚に入れています
本棚に追加