第一章

100/184

1412人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
 口の裏側を舐められているだけなのに、泰志の舌が辿ったところからじわじわと心地良さが伝播(でんぱ)していく。それはやがて下半身にまで訪れて力を失わせていった。 「ん、んんぅ……ん、あ…ぁふ」  潤んだ瞳で泰志を見上げる。彼の褐色の眼は色情に染まっていた。 「あのさ、千世にぃは無防備すぎるんだよね。今だって俺のこと弟としか思ってないでしょ? 俺も一人の男なんだよ」
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1412人が本棚に入れています
本棚に追加