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気恥ずかしさから、ぶっきらぼうな言い方になってしまう。
千世が腹を括ったのを良いことに、廉佳はスケッチブックを取り出してベッドの前の椅子に座り直した。
ベッドがまるで孤島のように思える。
「そんじゃ脱がすよ~」
泰志が千世のTシャツを捲り上げてくる。そこへすかさず廉佳のストップがかかった。
「待て泰志、それじゃ色気の欠片もない。もっとゆっくり、優しくやってくれ。『初めて』なんだからな」
「あーそっか。なら……よいしょっと」
「お、そういうの良いな。ちょっと動かないで」
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