第一章

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「ほんとに、触っていいの?」 「下着まで脱いだんだ、やれることはヤろうぜ」 「おっけー。じゃあ遠慮なく――」 「まままま待ってよ! 泰志は廉佳さんじゃなくて僕に許可を取るべきでしょ」  どうやら泰志が驚いていたのは、廉佳の度を超した要求ではなく、千世の身体に悪戯ができる許しを得たからのようだ。  いずれにせよ、本人が目の前にいるのだからまずは千世に尋ねるのが礼儀というものだ。恐らく二人は、流されやすくて人の頼みを断れない千世の性分を分かった上でやっているのだ。 「ねぇ、ほんとにするの?」 「大丈夫だって。俺に任せてよ、センパイ」
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