第一章

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「や、ぁ……こわぃ、よ……優しく…して?」 「ちょ、千世にぃそれ反則……いくよ?」 「ぁ、あっ…や――ぁあぁぁあッ!」  身体に電流が走ったみたいだった。  新たな性感帯が(ひら)かれる、その瞬間。えも言われぬ感覚に襲われた。自身を触られた訳ではないのに、痺れたみたいに内腿が痙攣する。  千世は泰志に抱きついたままの腕をぐいと引き寄せた。 「ぼく…僕、どうなっちゃうの? そこ、もぅ……」 「千世……」 「止めるの? 止めちゃったら、廉にぃの漫画の役に立てないよ」 (なんでそんな言い方するの? だって……廉佳さんをがっかりさせたくなんかないよ)
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