第一章

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「ぼ、僕……どうなるの?」 「心配するな。泰志が俺の言う通りにしてれば、気持ちいいことしかさせないよ」 「でも…、でもっ」 「セーンパイ。今センパイとヤってるのは俺だよ?」  顎を捕まれて無理やり顔を泰志の方へ向けさせられる。いつもはふざけてばかりの弟が、寒気がするほど真剣な眼差しをしてた。 「――」 「いいね、その眼。好きだよ」  それは、センパイに言ってる? それとも自分に?  鏡を見なくても分かる。今の千世は涙の膜が張った、脅えた眼をしている。これが泰志の嗜虐心をそそってしまったのだろう。  避妊具を身に付けた泰志は千世の足を大きく開かせる。
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