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弟が反省したかと思ったのも束の間。硬く反り返った千世のものを握ってくる。
苦痛に怯む千世の気を紛らわせようとしているのだろうが、一遍に煽り立てられたらひとたまりもない。
「んぁ、ぁああ…あっ」
「ははっ――中、締め付けが弱まってきた」
そんなこと聞きたくもない。
うつ伏せになったお陰で顔を見られなくて済むのが唯一の救いだ。千世は枕をぎゅっと握り締めて、二人の方を見ないことに努める。
「あー今良い感じ。ちょっとそのままでいて」
「早くしてよね。まだ先っぽだけだけど、センパイの中めっちゃ気持ちいいんだから。早く動きたいよ」
端から見ればとんでもない光景だ。兄弟のセックスを幼馴染みがスケッチしているなんて。
この時ばかりは泰志と同じく、早く描き終えてくれと心の中で拝んでいた。
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