第一章

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「…………ん、もういいぞ。後は泰志に任せた」 「やった。そんじゃいくよ」 「うん……ん、く…ぅ」  泰志は勢いよく突き上げるようなことはせず、じりじりと千世の中へと侵入してくる。  たっぷりのローションが摩擦を減らしてくれたので、千世の身体がそれを拒むことはなかった。 「んく…ぅ……あ、ぁああ、ァ」 「――全部……這入ったよ」 「ん……なか…あつぃ……」  熱い、硬いものが身体の奥で力強い脈動を繰り返す。自分の体内で他の人の拍を感じて、身体が一つになったのだと実感する。 「痛くない?」 「いまは……へーき…」 「動いてもいい?」 「たぶん……」
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