第一章

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「俺さ、それ描いてる人の大ファンなんだ。その人、最初はこうして二次創作を描いてたんだけど創作BLも描き始めてさ、最近商業でデビューしたんだよ! 凄くないか!?」 「そ、そうだね」 「それで俺も憧れたんだ。二次創作でも一次創作でも、自分の好きなものを描けて、それで他の人にも喜んでもらえるような作家に」 「廉佳さん……」  少年のように目を輝かせて語る廉佳を見ると、彼がいかに本気なのかが伝わってくる。憧れの人がいて、やりたいことがあって、目標がある。それは素晴らしいことだし、心の底から応援したい。 「あ、そうだ。何で俺がBLを好きになったかだったよな。――その本もBLなんだ。読めば分かるけど」
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