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胸元を見下ろすと背後から伸びる手が千世の尖った胸の先を嬲る様が眼に入ってしまう。卑猥に蠢く廉佳の手元を見たくなくて顔を上げると、もう一人の自分と眼が合った。
「な、なんであんな所に鏡があるの!?」
「千世を余すとこなく、全部観察できるだろ。っていうか前からあったし」
正面に全身が映せる鏡が置いてあり、はしたない自分の姿が丸見えになっていた。眼のやり場に困った千世は、下ろした瞼に固く力を籠める。
すると今度は神経が敏感になってしまい、余計に千世を苦しめた。
「んぅ…ん、あ……ゃあ、ア」
「眼ェ閉じてんのか? お前の可愛いところが見えてるのに、もったいないぞ」
「やっ……見たく、なぃ…」
「なら俺の眼にしっかりと焼き付けておくよ」
「ひゃ、あ! そこ…だめ……」
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