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「あ、そんな…はげしくしな……ふぁ、ぁあぁ」
律動的に扱き上げる手は徐々に速さを増していき、千世をどんどん追い詰めていく。
廉佳に鏡の中で喘ぐ姿を、体液で濡れそぼつ自身を見られているという事実が、千世に追い打ちをかけた。
「だめ、ぇ…も……イっちゃぅ」
「良いよ。ほら」
「やっ…やだ…あ、ぁあ――んぁああァああ!」
乳首を爪で引っかかれたのか、自身を一際強く握られたのか、どちらが引き金になったのかは分からない。けれど彼の手淫が、意識が飛びそうなほど悦かったのは分かる。目の前が真っ白になってから一拍おいて、達してしまったのだと自覚する。
千世がぐったりとしていると、ベッドサイドに置いてあったティッシュペーパーが何枚も引き抜かれる音がした。
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