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「おーい千世、聞いてるか?」
「は、はいっ!」
完全に自分の世界に入っていたところを廉佳に呼び戻され、千世はまだ火照っている顔を上げた。
「BLではその……入れる方を攻め、入れられる方を受けって言うんだけど、俺的には受けキャラをもっとエロく描きたいって思ってるワケ。もちろんストーリーも練り直すけどな」
「はぁ」
「そんで、俺の作品をより良くするために、泰志に攻めキャラ、千世に受けキャラの役をやってほしいんだ」
「はぁ……は?」
うっかり聞き流すところだった。廉佳があまりにも衝撃的なことを言うせいで。
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