その9

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 実留々は学諭とヤジゅかの小競り合いの間に入って、両者の腰を抱き寄せると一緒に窓辺へ近づいた。 「ねえ、見て見て。あれって遊園地でしょ! あたしたち、せっかくカップルになったんだし、デートっていうのやってみない?」 「いいですね! やってみたいです!」  両手に果物をいっぱい抱えたゆるシアが、頬張りながら駆け寄ってきた。 「それじゃヤジゅかが案内するよ! きっと楽しいよ!」
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