その9

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 ヤジゅかとゆるシアは実留々と学諭の腕を引っぱって、軌道船を打ち上げる発射台へと連れてきた。  軌道船は透き通る材質で造られており、中から外の景色をぐるりと見渡せるようになっている。 「ほら、ミルさん、この軌道船に乗って。昼でも星が見えるんだ」  ヤジゅかは実留々を誘ったが、実留々はお尻を地面にくっつけて、軌道船へ入るのを嫌がった。 「ひとりはいやだぁっ」 「大丈夫です。今度はヤワラカも一緒です!」  ゆるシアは、実留々に手を貸す学諭もろとも軌道船へ押し込んだ。  そしてヤジゅかが素早くハッチをロックする。
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