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ヤジゅかとゆるシアは実留々と学諭の腕を引っぱって、軌道船を打ち上げる発射台へと連れてきた。
軌道船は透き通る材質で造られており、中から外の景色をぐるりと見渡せるようになっている。
「ほら、ミルさん、この軌道船に乗って。昼でも星が見えるんだ」
ヤジゅかは実留々を誘ったが、実留々はお尻を地面にくっつけて、軌道船へ入るのを嫌がった。
「ひとりはいやだぁっ」
「大丈夫です。今度はヤワラカも一緒です!」
ゆるシアは、実留々に手を貸す学諭もろとも軌道船へ押し込んだ。
そしてヤジゅかが素早くハッチをロックする。
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