エピソード1 その1

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 ベンチを背にして寝そべる学諭に、少女は人懐こい笑みを浮かべた。  それは抵抗不能の笑みだった。  少女の指が学諭の頬を撫でてゆき、指は頬から首へと降りていく。  魅惑に満ちた少女の赤い唇が、理性を保てる境界線を越えてきた。  吸気を感じる口べりで、少女はゆっくりささやいた。
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