その2

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「ヤワラカじゃねえよ。ヤラワカだ!」 「ヤワワカ、ヤワカヤ、ヤワ、ヤワア……。わーもう、いいにくいです。ヤワラカは好きなように呼べっていいました!」  何がうれしかったのか、ゆるシアは学諭の腕にしがみついて、体をぶんぶん揺さぶった。 「あんまりひっつくなって。また怪しまれるだろ!」 「ひっつかれてうれしいくせに!」 「うれしかねえよ!」 「ご飯くれるときまで、はなしません!」  逃したくないのか、彼女気取りになったのか、はたまたこれが地球人と融和を図るマニュアルなのか、あるいは男を金づるにする極意なのか。ゆるシアは学諭の腕を放そうとはしなかった。
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