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「ヤワラカじゃねえよ。ヤラワカだ!」
「ヤワワカ、ヤワカヤ、ヤワ、ヤワア……。わーもう、いいにくいです。ヤワラカは好きなように呼べっていいました!」
何がうれしかったのか、ゆるシアは学諭の腕にしがみついて、体をぶんぶん揺さぶった。
「あんまりひっつくなって。また怪しまれるだろ!」
「ひっつかれてうれしいくせに!」
「うれしかねえよ!」
「ご飯くれるときまで、はなしません!」
逃したくないのか、彼女気取りになったのか、はたまたこれが地球人と融和を図るマニュアルなのか、あるいは男を金づるにする極意なのか。ゆるシアは学諭の腕を放そうとはしなかった。
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