その2

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「ヤワラカは、好きな人いる?」  ゆるシアが腕に固着したまま学諭の顔を覗き込む。 「小さいときな。これからそいつに飯をせびりにいくとこだ」 「その人のこと、今も好き?」 「わっかんねぇ。忘れちまったよ」 「なんだ、そんな程度か!」  ゆるシアがイッシッシとやらしく笑う。 「なにか企んでるんじゃないだろうな。捕まるのはごめんだぞっ」  思わず助けてしまったことに後悔こそした学諭だったが、ゆるシアの豊かな揺れが腕に当たって、なんのかんのと、すこぶる刺激的な学諭である。
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