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「女は関係ない。おまえはおれだけ見てればいいんだ」
学諭が真面目な目をして答えると、実留々がなめくじを噛みつぶしたような顔をする。
そこへゆるシアがふたりの間に割って入った。
「わたしは飢えた宇宙人です。ご飯くださっ……」
慌ててゆるシアの口を塞いだ学諭だったが、時はすでに遅かった。実留々の瞳はゆるシアに興味津々である。
「あれほど何も言うなと言ったのに、なぜ自分が宇宙人だと言いたがるんだ。旅行先でトラブルに巻き込まれたアメリカ人かっ」
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