その3

11/13
前へ
/257ページ
次へ
 学諭の手中に恐ろしくも八楽若(ヤラワカ)な、否、柔らかなゆるシアの揺れがすっぽりと収まっていたのである。 「ねんごろにゃああんっ」  ゆるシアが首をすくめて狂喜する。 「なんだとっ、実留々と同じ常套手段が通じないのかっ?」  学諭はカルチャーショックに打ちのめされた。つってしまった手をもみほぐし、額の汗を拭い取る。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加