その4

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 一片の蒲焼きをゆるシアの口へかなえてやれると、ゆるシアは頬が落ちないように手で押さえ、おいしそうに顔をぷるぷる振るわせた。  ぷるぷるぷ……ケホコホ、ケフン!  ゆるシアが途端に咳き込みだして、くしゃみと同時にベンチの上から転がり落ちた。 (こいつはかわいいのか、それともタダのアホなのか)
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