その4

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 学諭はベンチの下で恥じらっているゆるシアに手を差し伸べた。 「調子に乗って顔を振るっているから、気管にご飯が入ったんだ」 「気管だけに、いうことキカン」 「なんだって?」  ゆるシアはさらに顔を赤くしてベンチへ戻り、お箸で食べてみようと試みる。  しかし蒲焼きはするりと逃げて、うまくつかめず落としてしまう。
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