0人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれが魔物の群れの主将でしょう。あんな魔物、みたことがありません...それにあれほどの種族の違う魔物が群れを作るとゆう前例は聞いた事がありませんし....」
虫はピクリとも動かない。寝ているのかもしれないな。と考えているとサミレが声をかけてきた。
「おそらく、今は寝ているようなので起きる前にやっつけてしまいましょう。」
サミレが魔法詠唱を始めようとした瞬間
「ぐぬ!?」
ムロが驚きの声を上げ、その場に座り込んだ
「どうしたのですか!?」
「少年よ!防御魔法を!全体にかけるのじゃ!早く!」
すごく焦った様子で叫ぶムロを見て、俺は急いで防御魔法【鍋の蓋】を唱えた
「【鍋の蓋】ぁぁぁぁぁっ!」
3人を取り囲むように黄色の球壁が現れた
「よく聞くのじゃ、2人とも。なぜあれ程の種族が違う魔物が群れを作っておったのかわかった。」
サミレが横で首を傾げている
「あの虫は超音波魔法を使いよる。」
「!? 超音波魔法を!?」
「そうじゃ。耳の良い獣人族の儂には聞こえたのじゃ。おそらく、小さな超音波を高周波で出し続け、魔物どもを洗脳して操っていたのじゃろう。」
「超音波を出してたって事は」
「そうじゃの。狸寝入りじゃ。」
ムロがそう言い放ってから虫の方を睨むと同時に大きな地響きが鳴り響いた
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
虫がこちらを覗き込むようにゆっくりと起き上がってきた!
最初のコメントを投稿しよう!